学校のブログ

R5年度富嶽学園祭(9月23日~24日)

9月23日、24日は本校の学園祭が開催されました。
校内は学生の企画したブースが出展され、
多くのお客様にご来場いただきました。

教室棟では、茶道部が出展していました。
学生が立ててくれるお抹茶をただくことができます。
本格的な茶道体験ができると人気のブースでした。

製図室では、学生の設計課題が展示されていました。
学生自身が成果物の説明をしてくれます。
住宅の図面と模型から、建物の現寸図までさまざまな成果を見ることができました。

そして実習棟では、学生が教えてくれる木工教室が催されていました。
小さな道具箱などの木工品を教わりながらつくれる人気のブースでした。
またカンナ掛け体験のブースでは一般的なカンナに加え、
槍ガンナ(ヤリガンナ)と呼ばれる古い形のカンナ掛けまで体験できると、
大人にまで人気がありました。



今年度は4年ぶりとなる2日間開催でした。
二日目の好天もあり、大変多くのお客様にお越しいただくことができました。
来年以降も無事開催できることを願います。

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ケンチクフェスタ(9月16日)

9月16日は三島商工会議所でケンチクフェスタというイベントが開催されました。
本校のブースを出展させていただき、多くのお客様で賑わいました。

本校のブースではカンナ削り体験と模型の木組体験を出しました。
いずれも、子どもから大人まで、幅広く楽しんでいただけました。

また本校学生が『建築を学ぶこと』と題して講演をさせていただきました。
学校生活や授業のこと、部活動などについてご紹介いたしました。

ケンチクフェスタは今回初めての参加でした。
体験していただいた日本伝統の建築技術を通して、
建築に興味を持つ若人が現れると良いなと思います。

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授業の様子紹介 -5 ~美術(1年生)

今回は1年生の美術の様子をご紹介します。
美術は夏休み集中講義として行う授業です。
夏休みはじめの1週間、集中的に課題に取り組みます。

美術では、建築を学ぶ基礎となる「造形感覚」を養います。
「絵具による着色」「立体造形」「デッサン」などの課題に取り組むことで、
ものづくりに必要な様々な感覚を活性化させます。

「絵具による着色」では、色相環や自分の好きな色をアクリル絵具を使って表現します。
自分が見ている色と同じ色を再現する、
そしてそれをムラなく美しく着色する。
「色彩感覚」が鍛えられます。


「立体造形」では、3つの直方体で「空間」を構成します。
立体を組み合わせるとその周囲に空間が生まれます。
良い雰囲気の空間が生まれるよう、立体の組合せ方を検討します。
「空間を構成する感覚」が鍛えられます。


「デッサン」では、円筒形と立方体を描きます。
対照的な2つの物体をどう組み合わせるのか、
そしてその形をよく見て、その雰囲気を紙にどう表現するのか。
「二次元的に構成する感覚」が鍛えられます。


このように様々な感覚を刺激することで、
建築に必要な造形感覚を養います。
美しいものを生み出す体質をつくっていきます。

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授業の様子紹介 -4 ~建築表現法(2年生)

今回は2年生の建築表現法の様子をご紹介します。
建築表現法は夏休み集中講義として行う授業です。
夏休みでは1週間、集中的に課題に取り組みます。

建築表現法では、建築設計のプレゼン技法の修得として、
模型の作り方や写真の撮り方、そして「プレゼンシート」のレイアウト手法などを学びます。
今回は、「増沢洵自邸」という名作住宅の模型と図面をプレゼンシートにまとめます。
完成した模型は、階段や窓枠など、細かく作り込んでいます。

完成した模型を写真に撮り、プレゼンシートにレイアウトします。
写真や図面の見栄えが良くなるよう、美しくレイアウトします。

大工としての技術が優れていても、できたものが美しくなければいい仕事とはいえません。
美しいと感じられるものを生み出す体質をつくる、
そんなことを学生には感じ取ってもらいたいと思います。

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授業の様子紹介 -3 ~建築設計製図(2年生)

今回は2年生の建築設計製図の様子をご紹介します。
2年生はこれまで平屋建ての住宅設計に取り組んできましたが、
つづいて2階建ての木造住宅の設計に取り組んでいます。
2階建てになると梁の掛かり方が複雑になるため、
構造が理解できるよう図面と模型の両方で検討します。

自分が考えた建物の図面をもとに、柱と梁の位置を表す「軸組図」を描きます。
軸組図をもとに1mmの角材を切出し、組み立てて模型にします。
二次元的な図面よりも立体になったほうが力の流れをイメージしやすくなります。

このように、本校では実際に建てることができる住宅の設計力を身につけられます。
大工と設計両方の技術を学ぶ環境が整っています。

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授業の様子紹介 ~建築実習(4年生)

今回は4年生の建築実習の様子をご紹介します。
4年生の建築実習では、寺院建築に見られる「反り軒」の加工に取り組みます。
右写真を見ると、軒先が左に行くにつれ反りあがっているのがわかります。
また、下から見上げてみると、垂木が二段になっているのがわかります。
これを「二軒(ふたのき)」といいます。
これらが、寺院建築に威厳と力強い印象を与える重要な要素になります。


今日の作業は完成間近、最後の調整をしています。
皆で知恵を出し合い、美しく仕上げていきます。
いずれも高度かつ専門的な知識と技術を要しますが、
4年間でここまでできるようになります。

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授業の様子紹介 ~工法演習(1年生)

今回は1年生の工法演習の様子をご紹介します。
工法演習では大工技術を学ぶ実習授業で、
これまでの3か月、刃物の研ぎ方から始め自分の道具を整える作業に取り組んできました。
普通校出身でも、女子でも、ここまでできるようになります。
そして今日から「継手」の加工方法を学んでいきます。
「継手」は木材同士をつなぎ合わせる技術のひとつです。
複数の木材それぞれに凹凸を加工し、それを組合せることで1本の木材になります。

写真の左から、「鎌継ぎ」、「追っ掛け大栓継ぎ」、「蟻継ぎ」といいます。


今は木材に加工するための線を引く「墨付け」をしています。
先生に相談しながら木材の扱い方を学んでいきます。


いよいよ木造建築の一部分をつくる課題に入りました。
皆で切磋琢磨し、学んでもらいたいと思います。

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お仕事体験フェアに出展しました(5月20日~21日)

イオンタウン富士南で開催された「お仕事体験フェア」に出展しました。
子供たちに職業について体験して知ってもらうイベントです。

本校は「大工の仕事」紹介として、カンナ削り体験や木組み模型を用意しました。
学生が手伝いながら、カンナを使い木を削ります。
多くの子どもたちがお越しくださり、「大工の仕事」について知ってもらえました。

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卒業研究発表会(2月10日)

卒業研究発表会が開催されました。
卒業研究に取り組んだ4年生が、4年間学んできた技術知識の成果を発表しました。
研究テーマのひとつ、「油山寺三重塔軸組模型制作―匠明の木割書を通した比較―」では、
日本伝統的な建築設計法「木割」と、実物との相違について考察しました。
三重塔の写真はその軸組模型で、細部に渡って丁寧につくられています。

そのほかのテーマは、
「真田信重霊屋の斗組(ますぐみ)」、
「腰組斗栱(ときょう) ~近世の権現造の比較~」、
「幼稚園の設計 ~遊び、育つ環境~」、
「富士山本宮浅間大社 規矩図の検討」、
「くらやみ祭りの記念館の設計」、
「技能五輪全国大会について」で、計7つが発表されました。
いずれも伝統と現代、設計と施工問わず、
様々な観点から日本木造の建築技術を追求するものでした。

これらの作品は、本校で展示公開されています。
見学をご希望の際は、本校へお問い合わせください。

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